OUR PHILOSOPHY
美味しいパスタを囲んで、好きな人たちとゆっくりできたら。そんな食卓が最高です。
シェフである私がイタリア暮らしのなかで学んだのは料理だけではなく、ゆっくりと食卓を囲むアットホームなイタリアの食文化でした。「毎日食卓を囲めばたいていのことはうまくいく」というイタリアの教えは今も心に残っています。毎日はどうしても忙しいのですが、ほっとひと心地つく時間やおしゃべりに夢中になる時間は何事にも変え難い喜びです。振り返って思い出になるのは、そんな日常の中の素敵なひとときであるはずです。
「食卓を囲むライフスタイルを現代日本に取り戻したい。」
そう考える私たちは、パスタソースの味を追求するだけにとどまらず、パスタ好きの皆様と一緒になって「食卓を囲む食文化」を少しずつ広げていきたいのです。そこで、忙しい毎日の中でも少しの手間で心躍る本格パスタや食卓演出のクリエイションをプロたちがご紹介する『パスタを囲むジャーナル』をご用意しました(YouTube、BLOG、Instagram)。パスタ好きの皆様ともっと自由なパスタライフを一緒に満喫できることを願っております。
シェフ まじろう
we are what we eat
私たちの体は私たちの食べるものでできています。
子どもたちにも安心して食べさせられるように、体が喜ぶ作り方でお作りしています。保存性を高める添加物をいれていません。
また、味や香りを高める添加物の代わりに、たくさんの新鮮な素材を使い、素材ごとに手間ひまかけて調理をすることで美味しさを引き出しています。
ハーブも自分たちで育てることで、新鮮で無農薬になります。科学的な物質を入れずに作ると、素材の個性を感じることができ、豊かな香りも立ち上がります。
私たちは天然の塩と良質なオリーブオイルだけでほぼ全ての料理を作ることができています。こういう美味しさが私たちの考える美味しいということです。 →
Deliciousness that suits everyone
すべての人にフィットするパスタソースを用意する。
定番ソースが15、季節のソースが12、毎年の新作が4、5種類、そこに惣菜も合わせると実に年間100を超えます。外注せずに100を全て手作りするのは驚くべき特徴です。そこまでする理由は、食卓を囲むすべての人が何かは必ず選べるようにと思っているからです。
また、ご自宅でフライパンで加熱しながらパスタと合わせて味を調整しないですむように開発しています。調理技術の有無によらず、道具のレベルによらず、誰でもまぜるだけで作れるようにしています。
パスタの難しさは、塩分、水分、粘度を極めて短時間で調整しなくてはいけないことなので、これを実現するために30回で済む試作が100回を超えます。それでもここにこだわるのは、すべての人が作れて、すべての人が楽しめることが食卓を楽しむためにとても大切なことだと思っているからです。 →
sustainability as standard
循環型農業でヤギと一緒にハーブの庭作り
創業して10年目の節目である2022年にソース作り専用に設計された新キッチンに引っ越ししました。
田舎ならではの広大な敷地に檜の外壁が映え、だんだんとシルバーグレーに変わっていく様はとても美しいものです。
私たちは外壁ひとつとっても環境負荷が少なく長持ちする方法を選びます。使い捨てではなく丁寧に使い続けていくことは、包丁を研ぐのに似ているので楽しみながらやっていくのがいいと思っています。
それから私たちは、パスタソースづくりで発生した生ゴミと、雑草を食べるヤギのフンで肥料を作っています。
その手作り肥料でハーブを育てて、無農薬の循環型農業に取り組んでいます。そうして1000坪を超す「ハーブの庭」を作ることに挑戦しています。