魚介系のパスタといえば「ペスカトーレ」!
イタリアンにそこまで詳しくない・・・という人でも一度は聞いたことがある人も多いのでは?
たっぷりの魚介は見た目も豪華で、盛り上がること間違いなし!
そんなペスカトーレについて、一体どんなパスタなのか、
代表的な魚介の材料から、相性のいい麺の種類まで、ご紹介していきます!
ペスカトーレとは
ペスカトーレとは「漁師風」海の幸パスタ
ペスカトーレ(pescatore)は直訳すると「漁師風」です。
もともとは、漁師たちが商品にならないような傷ものや雑魚、売れ残りをトマトソースで煮込んでスープにしていた、まかない料理だったんです!
これがパスタとしても使われるようになって、「ペスカトーレ」として有名になっていきました。
ペスカトーレの島がある?!
イタリア料理は地方料理の集まり、と言われるくらい、地域によって印象が全く違います。わかりやすいのは、北は酪農が盛んでバターやチーズなど、南はオリーブオイルやトマトなど。
魚介やトマトと聞くと、イタリアの中でもナポリやシチリアなど、南イタリアのイメージがある人も多いのでは?
でも、北イタリアのマッジョーレ湖にある、ペスカトーレ島があります!文字通り、「漁師の島」なんです!
古くから漁業が盛んで、30分ほどもあれば散策できるような小さな島ですが、観光地としても知られています。
あなたは「ロッソ派」?「ビアンコ派」?
ペスカトーレといえば、にんにくやオリーブオイル、トマトソースをベースにしています。
トマトソースの代わりに生のミニトマトを使って、さっぱりとした酸味やトマトらしい旨味を加えることも。トマトの色から「ペスカトーレロッソ(赤)」と呼ぶこともあります。
これ対して、トマトを使わずに、にんにくとオリーブオイル、白ワインなどで仕上げたものを「ペスカトーレビアンコ(白)」と呼んでいます。こちらはボンゴレに近い、オイルベースのパスタです!
トマトで濃厚な「ロッソ」とさっぱりとした「ビアンコ」。皆さんはどちらが好みですか?
ペスカトーレの代表的な魚介をご紹介!
「ロッソ」「ビアンコ」いずれにしても、ペスカトーレで大事なのは魚介の旨味を凝縮したスープを作り上げることにあります!
気軽に作れるレシピとしてシーフードミックスで代用するものも多いですが、旨味たっぷりの本場で使われる代表的な魚介を紹介していきます!
スキャンピ(手長えび)
スキャンピ(スカンピ・Scampi)は手長エビのイタリアでの呼び方です。
ヨーロッパでは馴染み深く、フランスではラングスティーヌとも呼ばれます。
実は日本でもアカザエビと呼ばれ、漁獲される一部地域では人気な海老です。
他の海老とは異なる、独特の強い甘みと旨味が特徴です。
世界中で人気ですが、漁獲量も少ないため、伊勢海老のような高級食材としても知られています。
ムール貝
パエリアなどで存在感を放つ、真っ黒な物体。。。それがムール貝です。笑
ムール貝も実は、日本でも漁獲されているんです!
味わいはクセも少なくあっさりしていますが、加熱して出るダシが美味しいため、白ワイン蒸しなどの出汁を生かした料理によく使われます。
もちろんペスカトーレでも定番の魚介です。
アサリ
誰しもが知っているダシが美味しい食材といえば、日本でもお馴染みのアサリ。
イタリアンでも「ヴォンゴレ・ビアンコ」があるように、親しまれている魚介です。
アサリにはコハク酸という旨味成分を作り出すことができる、旨みたっぷりのダシを持った貝です!冷凍ではなく、新鮮なものを砂抜きして使うのがおすすめ!
有頭海老
ペスカトーレに使う海老の大事なポイントは、「有頭」であること!
頭の味噌にこそ、ダシに欠かせない旨味がたっぷり詰まっています。
日本でよく出回る有頭海老の種類は、バナメイやブラックタイガーなど様々ですが、個人的にはリーズナブルでありながら、味もいい赤海老がオススメです。
スーパーなどでも見かけますが、頭などに黒ずみのない、鮮度のいいものを選びましょう!
麺にもこだわりたい!オススメのパスタとは?
ペスカトーレといえば「リングイネ」
魚介のダシを最大限に味わうためには、パスタの種類にもこだわりたいですね!
ペスカトーレに合わせるパスタで定番とされているのは「リングイネ」。
「小さな舌」という意味のlimgua(リンガ)が語源と言われています。
日本のスーパーでもよく見かける、手に入りやすい有名なパスタです。
リングイネが魚介に合う理由
リングイネは断面が楕円形になっているロングパスタで、食感はモチモチしています。
平打ちでスパゲッティより表面積が広いためソースが絡みやすく、濃厚なソースと相性バツグン!魚介のダシがたっぷり凝縮されたソースが麺によく染み込みます。
色々な魚介で見た目も豪華なペスカトーレ。
どんな料理なのか、詳しくなれたでしょうか。
魚介のダシは、たくさんの種類を使えば使うほど、複雑に絡み合い、最高に美味しいです。ペスカトーレを食べる時にはぜひ、魚介のダシを楽しんでください!
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